近年の自動車市場では、安全性および環境性能の向上をねらいとして各機能の電子制御化が急速に進んでおり、電子機器の搭載率が増加しています。なかでもエンジンルーム内に搭載される電子機器は過酷な温度環境にさらされるため、電子部品においては高い信頼性に加えて高い耐熱性が求められています。
そこで当社は、このような高温環境での回路動作に対応するため、最高使用温度が200℃でかつ、導電性接着剤での接合実装に対応した積層セラミックコンデンサを開発いたしました。
- AEC-Q200*2に準拠した、自動車のパワートレイン、セーフティ機器向けの導電性接着剤専用品です。
- 外部電極に新規開発したNi/Pd電極を採用しており、高温環境下においても導電性接着剤との高い接合信頼性を得ることができます。また、従来品(GCGシリーズ)に比べて端子電極の耐腐食性が優れています。
導電性接着剤専用品の構造例
- 最高使用温度が200℃の製品をラインアップし、自動車に搭載される高温環境機器に最適です。
*2 AEC-Q200:Automotive Electronics Councilが策定した、車載電装部品に求められる信頼性試験規格。
1005サイズ:1.0×0.5mm(T=0.5mm)
1608サイズ:1.6×0.8mm(T=0.8mm)
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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